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運動で壊れる身体〜腰痛編 1

個別指導 事例
06 /04 2017
危険な胴体捻り

70代女性 Hさん

Hさん相談内容
・お腹に力が入らないせいかお腹ばかり太るのを何とかしたい
・スポーツジムに行き始めて数年経つが、
 最近、今まではなかったのに腰痛が起きるようになった
・階段の降りが苦手

運動歴:特定の運動歴はないが、
    定年以降は週5日ジムでエクササイズとスカッシュ
食生活:特にこだわりはないが、
    甘い物や菓子類は食べない様にしている。
    薬も極力使用しない。
    アルコールは週に数回ビール一缶程度。

① まず初めに、
  最も多く行うスカッシュの動きを再現してもらう
② 次に日替わりで行うエクササイズの内容を
  大まかに再現してもらう
  
この中の「ボクササイズ」に注目した。

「ボクササイズ」の再現
Hさん、右足を前、左足後ろに足幅を広げ、
胸の高さで両手の拳を握り、
前に重心移動しながら、右パンチを突き出す。

この時、
・上半身を捻りながら右パンチを出しているので、その度に腰椎が捻られていた
・体軸も前傾となり前重心となっていた

tuki nejiri

ボクササイズの最中は
「パンチの時、捻る」と指導されてるとの事。

この胴体を捻ることで、腰椎が捻られ腰痛になっている事がわかったので、胴体を捻らずにパンチを出すように指導。
その為には、前後の重心移動によるパワーがパンチ力になるので、重心移動を最初に指導する。

Hさん、
「え〜捻らないのぉ〜?じゃ、こうかしら?」

本人感覚としては捻っていないつもりだが、
まだ捻っており、
捻りのない前後重心移動の感覚を掴むまで、
数回繰り返す。
(厳密には、股関節拘束が減少しないと
捻りはなくなりません)

慣れてきた所で、腕の出し方を指導。
この時も、僧帽筋拘束により、
・脇が空き
・肩がかぶる軌道となってしまうため、
この事も体軸を崩す要因となっているが、
この点は体軸に極力影響が出ない程度にとどめ、
ざっくりと指導。

今回は重心移動によるパワーでパンチを出すための要(かなめ)「股関節」を中心に指導を進めた。
股関節の伸展運動ができない分、代償として腰椎が捻られ、腰痛になることを説明する。

股関節の伸展運動が出来ることで、胴体が一体となって重心移動ができ、パンチ力になります。

tuki.jpg

動きの修正と共に、こうした間違った身体の使い方(胴体の捻り)は
①の
「スカッシュで球を打つ時も同じことが起きている」ことを説明。
(間違った動きである、胴体の捻りでラケットを振ってしまう)

打つ時のポーズを再現してもらいながら、
・腰椎を捻らずに、
・股関節を伸展させ胴体を一体として使う使い方
を繰り返す。

Hさん
「なぁ〜るほどぉ〜、それで腰にきてたのか〜!」

スカッシュを始めた当初は、
右股関節、右膝の痛みが起きたが、
骨格細分化調整で解消、その後は特に問題なかった。

思い起こしてみると、
ジムのエクササイズメニューが変わり、
ボクササイズを始めてから
ジワジワと腰痛が始まったとのこと。

誤解のない様に書きますが、
ボクササイズが良くないということではありません。
・股関節を使わない動きの認識や、
・胴体軸の安定・体軸の感覚がないまま、
「捻る動き」を行うと、
多くの場合、Hさん同様の、
「腰椎捻り」を起こし、
他の運動でも同様の腰痛が起きやすくなります。

腰椎捻り歩き

実際は最も身近な運動の一つ「歩き」
でも起きていることです。

胴体捻り歩き

体軸感覚や、胴体力の弱い方が
大股で腕を大きく振ると
こうしたことが起きやすくなります。

今回はボクササイズとスカッシュで
お伝えしていますが、
歩き以外でも多いのが、
・横振りの振り子タイプの運動や、
・ストレッチなどでも同様の事例は
珍しくありません。

多くの方が、
・股関節という関節の意識はなく、
・変わりに腰椎や下部胸椎が代償として
捻られ続けています。

加齢と共に増加する腰椎の問題の根底には、
「構造的に間違った身体の使い方」
があります。

何かの拍子に起こすギックリ腰などというのは
結果に過ぎず、原因は日常の中に存在しています。
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発達と歪み研究所

発達と歪み研究所では
・骨格細分化調整
・構造的に正しい姿勢
・構造的に正しい身体の使い方(身体操作)
を研究しています。

「骨格細分化調整」と「構造的に正しい姿勢・身体の使い方指導」という、2つのアプローチを用い、中心軸整体にて、赤ちゃん整体、子供整体、構造的に正しい姿勢調整を行っています。