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朝倉海選手のカウンター 堀口恭司選手KO負け

総合格闘技 朝倉海選手
08 /22 2019
総合格闘技RIZIN.18が2019年8月18日に行われ、RIZINとベラトールの2冠王、堀口恭司選手が、RIZIN4連勝中だった朝倉海選手に68秒でKO負けしました。

兄の朝倉未来選手が作った戦略通りに、右のクロスカウンターを決めました。

朝倉海選手は「堀口選手は、打つとき必ず左に倒れるので、こっちから見て右側へ打ち込む作戦でした」と試合後語っています。

2018年9月15日のブログで、堀口選手のカウンターを分析した際に、堀口選手は相手のパンチを避けるために、身体を左に倒す「身体軸傾斜」をしていることを説明しました。今回の朝倉兄弟の作戦では、その身体軸傾斜を予測してカウンターを決めています。

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しかし、その情報だけで堀口選手に、カウンターを当てるのは困難です。カウンターは、一歩タイミングが狂えば、自分がやられてしまう、諸刃の刃です。

しかし朝倉選手は「自分に自信を持って戦えたことが今回の勝因。僕は覚悟を決めてリングに上がっているので相手への恐怖心はまったくなくて、パンチもスレスレで外して怖がらずに戦うことができている」と話しています。この

 ・恐怖心はまったくなくて
 ・パンチもスレスレで外して怖がらずに戦うことができている

というメンタル面が、朝倉海選手の強みであり、カウンターを的確に当てた要因です。

開始直後、堀口選手の右のフックが鼻の根元を触れただけでカットして流血したのですが、それでも恐怖感が湧くことはなかったそうです。

腕自慢の元不良や地下格闘技の荒くれが集まる「アウトサイダー」(“格闘王”前田日明氏が主宰している格闘イベント)のチャンピオンだった朝倉海選手。また札付きのワルだった兄と「路上ファイトを繰り返してきた度胸」が恐怖心を克服させたのでしょう。

今回の試合では、3回のパンチによる接触がありました。

一回目のパンチによる接触

ここでは、朝倉海選手の「度胸」と「作戦」が確認できます。この時、鼻の根元を出血しました。
一回目のパンチによる接触で朝倉海選手は、この試合中一番広いスタンスでパンチを打っています。これは、最初からパンチを当てるのが目的ではなく、相手の右カウンターを誘い、実際の、カウンターを確認するために行ったと考えられます。結果として、三回目のパンチによる接触で、実際にカウンターを決める予備練習になっています。この時のスタンスは「打ち込むための」狭いスタンスでした。

①朝倉選手の右パンチ(堀口選手のカウンターを誘うためで、スタンスは広め)
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②堀口選手がカウンター気味に右のオーバーハンドパンチを合わせてきます
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③堀口選手のパンチが当たる寸前
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④寸前でパンチをかわす朝倉海選手(堀口選手のパンチに対する恐怖心が、さらになくなります)
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③④を重ねて確認すると、鼻をかすりながら、パンチをかわしていることがわかります
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二回目のパンチによる接触

朝倉海選手は「次またやる可能性があるのであまり多くを語りたくないが、堀口選手は左のフックが上手いので、左から入らず右を合わせる作戦でした」とも語っています。2回目では、その「左フックをかわす対策」が見られます。

①堀口選手の右
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②左を合わせる朝倉海選手
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③左を打ち始める堀口選手
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④身体を右に回転させパンチをかわす朝倉海選手
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三回目のパンチによる接触

兄と共にボクシングの元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者、内山高志氏の四谷にあるジムへ通い、その必殺の右のカウンターを磨くため、ボクシングの技術を学んだそうです。
朝倉海選手「力の伝え方を習ってパンチ力が上がった。当たれば効かせられるパンチを持っていた。顎に当たらなくても効くと思っていた」
現役時代、ノックアウトダイナマイトと呼ばれた内山氏から体重の乗せ方、タイミングを学び、そのパンチが堀口選手にヒットしました。

①堀口選手の左(朝倉選手は狭いスタンスで、カウンターを狙っています)
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②堀口選手が左を打ち終えるより早く、朝倉選手は右をあわせに動く
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③堀口選手も右を打とうと動き出すが朝倉選手より遅れる
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④朝倉海選手の右が堀口選手の顔面に接触
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⑤パンチを受けた堀口選手の顎が上がり、堀口選手の右パンチの軌道がずれる
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⑥朝倉海選手のパンチで、堀口選手の頭が左に回転する
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⑦朝倉海選手のパンチが完全にヒットし堀口選手の右は完全に外れる
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次回は、朝倉海選手のパンチ力がアップした「運動構造の変化」「堀口選手の敗因」について見ていきます。

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「骨格細分化調整」と「構造的に正しい姿勢・身体の使い方指導」という、2つのアプローチを用い、中心軸整体にて、赤ちゃん整体、子供整体、構造的に正しい姿勢調整を行っています。

身体操作については、書籍にて「中心体操 初級」や、様々なオリジナルのトレーニングを紹介しました。このブログでは「中心体操 中級・上級」を含め最新のトレーニングを紹介します。