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井上尚弥選手 70秒のKO 異なった身体操作のワンツー No.3

ボクシング 井上尚弥選手
10 /13 2018
この70秒の試合では、井上選手の、左ジャブ、右ストレートの2発でパヤノ選手をKOしました。

左ジャブと右ストレートでは、それぞれ異なった身体操作でした。以下に解説します。

(1)左ジャブ:股関節を入れ(腰を入れ)胴体の回転力をパンチ力に加えた、ストレート並の強烈なジャブ

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(2)右ストレート:「上半身のみの威力のないネジリ運動」と「肩甲胸郭関節体を最大限利用した強烈なストレート」肩甲胸郭関節体

①構え
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②上半身のみをねじった軸回転運動が始まる(股関節が入っていないので威力はない)
左ジャブを打ち終わった時は、完全に井上選手の身体は開いた状態。
ここで、右を打つには、胴体の回転運動を使っていると時間がかかってしまう。
そこで、上半身のみ回転させ、肩甲胸郭関節体を相手にぶつけるストレートになった。

sura2.jpg    suraimu2.jpg

ude up1

上半身のみの回転運動で、肩甲胸郭関節体が後方にたわむ


③たわんだ肩甲胸郭関節体が前方に飛び出し、パンチ力に威力をつける

sura3.jpg    suraimu3.jpg


④ヒットした瞬間:腕力、上半身の回転力、肩甲胸郭関節体力が合体し貫通するので、強烈なストレートになる
パンチの衝撃が反作用となり、肩甲胸郭関節体を後方に飛ばす

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もし、肩甲胸郭関節体でなく、肩関節体のボクサーが同じように打つと、肩関節でパンチの衝撃を受けることになり、損傷しやすくなる
kata oh3


井上尚弥の「神速踏み込み」「超破壊力パンチ」を身につけるための「武術的身体開発個別指導」を行っています。
メールにてお問い合わせ下さい。
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井上尚弥選手 70秒のKO 神速の踏み込み No.2

ボクシング 井上尚弥選手
10 /10 2018
井上選手の神速移動、神速踏み込みについて追加で解説します。

井上選手の踏み込みは、予備動作がないので相手に気づかれにくいのですが、さらに、移動中に頭部の高さが一定であることも「気づかれにくさ」に貢献しています。

相手が迫ってくる時、相手が上下に移動すると「何かあるな」と注意します。しかし、頭部の高さが全く変わらないで近づかれると、気づくまでにコンマ何秒かの空白が生まれます。気づかれにくいのです。


井上選手の耳の位置に黒丸印、左のグローブにグレーの丸印をつけました。



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上の3枚のイラストを重ねました。

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井上選手の耳の位置が、ほとんど上下に変化していません。自分に向かって上下移動無く踏み込まれるので、パヤノ選手は気づいていません。井上選手のパンチが当たるまで、パヤノ選手の頭部に、動きがありません。

これが井上選手の「神速移動」「神速踏み込み」です。「落下運動を使った踏み込み」を極めています。

次回は、井上選手のパンチ力について解説します。



井上尚弥選手 70秒のKO 神速移動 No.1

ボクシング 井上尚弥選手
10 /08 2018
2018.10.7 ボクシングの最強決定トーナメント「ワールドボクシングスーパーシリーズ」(WBSS)が横浜アリーナで開催。WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25、大橋)が元WBA同級スーパー王者で4位の挑戦者、ファン・カルロス・パヤノ(34、ドミニカ共和国)を1ラウンド70秒でKO勝利で準決勝へ進出。

開始1分、井上選手の左ジャブに続いて、パヤノ選手の入り際を狙った右ストレートがまともに入り、パヤノ選手は後方に沈む。

パヤノ選手:「あのパンチは見えてなかった。とにかくパンチの届かない距離で戦おうと思っていたが、入ってしまった」「井上は、大変強くハードパンチャーだった。決して油断していたわけじゃないけれど、見えなかった」

井上選手:「踏み込みは、練習していた。パヤノの映像を見ているとバックステップの速さがかなりありテクニックもある。それ以上に踏み込まないと当たらないと考えていた」

分析すると、井上選手の左ジャブに、パヤノ選手は全く気づかず、当たる直前まで「無反応」でした。しかし、パヤノ選手は、距離をとっていたので、普通は当たりません。

なぜ、井上選手は、相手に気づかれずに近づけたのか?
その理由は、井上選手の「神速移動」「神速ステップ」です。

井上選手は「落下運動で前進」することは、すでに解説しました。
(井上尚弥選手のパンチだけ当たる理由1 ・気配なく間を詰める ・相手に気づかれずに接近する ・予備動作無しに動ける理由)


今回は、井上選手が言っていたように「それ以上に踏み込まないと当たらない」という課題を解決するために「落下前進運動」に加えて「身体軸傾斜運動」を同時に働かせ「神速移動」を可能にしてます。



(1)構え



頭を前傾させた状態


(2)神速移動開始: パヤノ選手は「無反応」

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落下前進運動に身体軸の傾斜を加えてステップしています。
落下すると、頭も沈みます。しかし井上選手は、もともと傾斜させていた頭を元の位置に戻すことで、胴体は落下しても、頭が落下していないようになっています。相手は、井上選手が前進してくるのに、全く動いていないような感覚を受けてしまいます。
加えてパヤノ選手を倒すために今回のみ「身体軸の傾斜」により、さらに相手との距離を近づけています。


パヤノ戦以前では「身体軸の傾斜」は見られません
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上のイラストの右側は、井上選手です。地面を蹴らないので「予備動作」が無く、膝も下がりながら移動しているのは同じです。


(3)ヒット

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後ろに見える「ロープ」を見ると、井上選手が、かなり距離をつめたことがわかります。

次回は、パンチの破壊力について解説します。

井上尚弥選手のパンチが速く強い構造的理由(井上尚弥はなぜ強い)

ボクシング 井上尚弥選手
06 /26 2018
肩甲胸郭関節を使ったパンチの破壊力が絶大でルフィ級という内容は「井上尚弥選手のオーバーハンドが速くパワフルな理由2」にて説明しました。ここではストレートパンチについて解説します。

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井上尚弥選手のパンチが速くパワフルな構造的理由

肩甲胸郭関節を使ったストレートパンチの威力について

胴体を動かさない腕だけのストレート
●肩甲胸郭関節パンチの威力
2倍の威力
たわんだゴム
状の腕が引き戻
される力もパン
チ力となる

胴体を回転させたストレート
●肩甲胸郭関節パンチの威力
3倍の威力
たわんだゴム状の腕
が引き戻される力、回
転力もパンチ力となる

井上尚弥選手のオーバーハンドが速く強い理由2(井上尚弥はなぜ強い)

ボクシング 井上尚弥選手
06 /23 2018
世界3階級制覇王者のプロボクサー井上尚弥選手の強さを構造的に説明します。

肩甲胸郭関節については「井上尚弥のオーバーハンドが速くパワフルな理由1」を参照ください







井上尚弥選手のオーバーハンドが速くパワフルな理由2

肩甲胸郭関節を使ったパンチの破壊力が絶大(ルフィ級)

肩甲胸郭関節を使うオーバーハンドパンチはアニメ、ワンピース主人公ルフィのパンチ「巨人族の腕」のような破壊力がある


●肩甲胸郭関節体腕は肩甲胸郭関節面で体に密着
胴体が回転するとゴム
状の腕が、作用・反作
用の法則で反対方向に
「たわむ」
腕の「たわみ」が最大
限になる
引き伸ばされたゴムが
縮むように、腕の回転
運動が始まる
ゴム状の腕全体が回転
運動をして、破壊力絶
大なパンチになる。パ
ンチの反作用は肩甲胸
郭関節面で受ける

●肩関節体
腕は肩関節で 体に密着
胴体が回転すると反作
用で肩関節が反対方向
に引っぱられる
胴体と腕が同時に回転
する
胴体と腕が同時に回転
する
パンチの破壊力は小さ い。パンチの反作用は 肩関節で受けるため、 肩を痛めやすい

発達と歪み研究所

発達と歪み研究所では
・骨格細分化調整
・構造的に正しい姿勢
・構造的に正しい身体の使い方(身体操作)
を研究しています。

「骨格細分化調整」と「構造的に正しい姿勢・身体の使い方指導」という、2つのアプローチを用い、中心軸整体にて、赤ちゃん整体、子供整体、構造的に正しい姿勢調整を行っています。