腕の上がらなくなっていた理由

(5)肩甲骨・肩甲胸郭関節
02 /04 2017
書籍の感想にあった、Nさんの
「腕ってあーゆうことなんですね」について、少し説明します。

「腕」という言葉で、どの様な「腕」をイメージされるでしょうか? 
一般的には、肩関節から先を「腕」と思われていると思います。
しかし肩には「機能的関節」である肩甲胸郭関節も存在しています。

多くの場合、この「肩甲胸郭関節」(けんこうきょうかくかんせつ)が
使えなくなっています。

機能的関節とは、一般的な関節のような仕組みを持たず、
肩を動かすときに関節のように動く箇所を言います。

これが「肩甲胸郭関節」で、
肩甲骨が胸郭の上を滑るように動く機能をもっている関節です。
肩甲胸郭関節から先を腕と考えると「肩甲骨」も腕の一部となります。

ここが動かなくなっているため
腕を動かす場合、本来の肩甲胸郭関節が行う役目を
他の部位が代償して動きを補います。

その代償部位が「腰」であれば、腕を動かすと
不必要な腰が動くので、腰を損傷しやすくなります。

そして代償していた腰が痛くなり動かなくなると
腕は動きにくくなってしまいます。

他にも、「肩関節の位置がズレている」
「僧帽筋拘束」等の要因でも腕が動きにくくなります。

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イチロー選手の「肩入れストレッチ」2

(5)肩甲骨・肩甲胸郭関節
12 /13 2016
 多くの方はイチロー選手の「肩入れストレッチ」をやりながら、
実際は、自分で自分の肩関節に関節技を決める状態となっています。
合気1   合気左
肩入れ33 
左の肩関節に技を決められた状態に似ています。

合気2   合気右
肩入れ2
右の肩関節に技を決められた状態に似ています。

関節技は、関節の可動域を利用して、もうこれ以上動けない、
曲げられない状態にして、相手の動きを封じます。
無理に曲げようとすると、肩関節を痛めてしまいます。

イチロー選手の「肩入れストレッチ」を指導されている方の
指導内容を要約します。 
 ・顔を正面に向けたままで、肩をグッと前に突き出す
 ・背筋を伸ばし、肩をアゴの辺りまで突き出し、上体を捻る
 ・肩を内側に入れ体幹にひねりを入れる
 ・顔は正面、背筋は伸ばし、肩を真っ直ぐ前に出す
  (肩を内側に入れるイメージ)

以上のように、指導される方が「肩を入れる」という点を重要視しています。
右肩を入れるときは右肩をストレッチし、
左肩を入れるときは左肩をストレッチしています。
しかし、イチロー選手は全く違うことをしています。
肩入れ22    肩入れ66

しかし、イチロー選手の「肩入れストレッチ」とは
   「肩甲骨はがし」なのです。


右肩を入れているように見えますが、実際は、胴体と右腕が下に落ち、
左肩甲骨は左腕で落ちないように支えられています。
結果として、肋骨から左の肩甲骨が浮く「肩甲骨はがし」になっています。
イチロー本人は、無意識で行なっていると思われます。
身体構造的に誤認識があると、
イチロー選手と同じように行っているつもりでも、
実際は別の運動になってしまいます。
イチロー前11   イチロー後22
骨格 肩甲骨剥がし
正確には「胴体落下分離揺動」です。
実際のやり方は<実践編>を御覧ください。

構造的な誤認識で
全く違う運動になってしまう一例です。

イチロー選手の「肩入れストレッチ」

(5)肩甲骨・肩甲胸郭関節
12 /11 2016
書籍は12月24日からAmazonにて販売される
予定となりました。現在、印刷中です。

本日から、書籍の内容を補足する記事をアップします。
今回は<理論編>序章にある
イチロー選手の「肩入れストレッチ」です。
イチロー前1
多くの方が、取り組んでいます。
肩入れ1肩入れ2
肩入れ3肩入れ4
肩入れ5肩入れ6
しかし、ジックリ観察すると、イチロー選手とは
明らかに違う観点でストレッチをしていることに気付きます。
詳細は<理論編>にて確認して下さい。

構造的に正しい姿勢、構造的に正しい身体の使い方の
理解が正確でないと、同じようにやっても
イチロー選手とは全く違うストレッチとなり
全く違う身体になってしまいます。

武術に「見取り稽古」というものがあります。
師範の動き、技、身体の使い方を見ながら
武術的身体を、習得、体得していくものです。
しかし、本当に極められるのは
数十万人に一人、数百万人に一人のレベルです。

しかし、構造的に正しい姿勢、構造的に正しい身体の使い方の
正確な理解があると、イチロー選手と同じようなストレッチが出来
「見取り稽古」でも、習得、体得しやすくなります。

<理論編>では、身体の構造的理解を深め
構造的に正しい姿勢と身体の使い方をジックリと説明します。
そうなると、間違った運動や動かし方をしなくなるので
運動の成果が確実に、早く出ることになります。
普段の立ち、座り、歩き、日常所作自体が
最良の身体トレーニングになります。

発達と歪み研究所

http://www.88stg.rgr.jp