「呼吸の方向」で「老人姿勢」に誘導される

実践編 2章
01 /23 2018
kokyu houkou

鼻腔上部に息が当たる
鼻腔上部に息が当たるように吸う事が、習慣になっている場合
鼻腔下部に息が当たる
鼻腔下部に息が当たるように吸う事が、習慣になっている場合
アゴが引かれる
アゴが上り前に出る
アゴが引け、頭頂が引き上げられるような姿勢に誘導されます
アゴの上がった姿勢・老人姿勢に誘導されます
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歩き方がおかしい、姿勢が悪い、お尻が出ている

運動能力・健康度
01 /14 2018
15歳 男子 F君

・歩き方がおかしい
・お尻が出ていて姿勢が悪い

骨格本来の自然な姿勢状態に出来なくなる歪みがあり、姿勢を良くしようとすると身体に無理がかかる状態。
そのため、動きにぎこちなさや不自然さが起きてしまったり、筋肉に不自然な固さが起きてしまう。

調整開始から数回は特に変化の実感はなかったが、次第に
「座ってる時、前よりも姿勢が良くなった感じがします」
「前より歩きやすくなった」
お母さんからも歩き姿が変わってきたことの報告を頂いていました。

その後「部活で卓球をやっているんですが、最近、上達したと思います」とF君。
その実感を裏付けるように部活の先生からも「フォームが良くなった」と言われる。

F君、初回時に比べると、
・上体前傾、
・前重心
が改善してきました。

これにより、
・背骨を反らせたり、
・胸を張って姿勢を保つ
必要がなくなってきました。

リラックスして自然に立てる身体に変化してきたことが、
・座りの変化
・歩きの変化
・動きの変化
全てに影響していることが良く分かるケースです。

変化してきた今だからこそ、このような記事にさせて頂けますが、

初回時のF君は
1、骨格本来の姿勢の再現がどこまで可能かを確認した際、
  かなり難しい状況。
2、間違った姿勢情報に翻弄され、
  肉体負担の大きな不自然な姿勢をとっていたため
  姿勢の誤認識、修正への理解も必要な状況にありました。F君の様に、1、2が重なり、調整の変化がゆっくりで中々分かりにくい場合、調整を辞めてしまう可能性が高くありました。

実際は変化してきていても、実感がなく、姿勢に対する理解が深まらない場合、調整中断はもちろん、外見上良く見える安易な姿勢の取り方に流されてしまうのも仕方のないことだと思います。

しかし、その場だけを取り繕う姿勢操作というのは、本来の生理的湾曲の獲得から遠のいていく傾向にあり、将来的に骨格由来の様々なリスクを背負っていくことになります。

姿勢の獲得というのは、TVや雑誌などで言われるような安易なものではありません。

そんなに容易に獲得出来るものなら、すでに多くの人々が、健康な骨格、快適な姿勢を獲得しているはずです。

また、姿勢の獲得というのは、余程恵まれた骨格とそれを維持・向上するような生活環境で成長した人を除いて、
大多数の場合、放おっておけば勝手に出来上がる様なものではなく、
・正しい理解と
・日常動作での実践
のもとに初めて成り立つものと考えています。

また「マス目の歪み」というまだ多くの人が知らない存在により、骨格本来の自然な状態を獲得することも難しい場合もあります。

手前味噌ではありますが、成長期に骨格細分化調整と出会い調整を続けられる子は非常に恵まれていると思います。

今後のF君の成長が楽しみです。

前重心のため年々姿勢が悪くなっている

運動能力・健康度
12 /11 2017
全身の筋肉が硬く前重心で、年々姿勢が悪くなる

40代男性 Nさん 

年々、筋肉の硬さが増している。
姿勢がどんどん悪くなってる事を
奥様が心配され、調整を勧められた。

初回調整前  3回後    8回後
重心と股関節位置

・青いラインは踝からの垂直ライン(重心線)
・赤丸は下から踝、股関節、肩関節
・それぞれをつないだ赤ラインは耳の穴を通過

左、初回調整前
頭部、股関節の前方ズレで重心が前にある。
中央、右の写真では
頭部、股間節共に青の重心ラインに
近づいている。
リラックスして立てていること
分かるでしょうか?
Nさん、全身的に緊張緩和感と、
奥様の反応に上々な様子でした。

こうしてラインを入れて見てみると
重力に対して自分がどの様な状態にあるのかが
分かります。

しかし、左の写真を何のラインもなしで
みた場合、一般の方からすると
「頭が前に出てる」
「ちょっとお腹が出てる」
のが気になる程度で、
何がどう問題なのか明確に答えられる方は
ほとんどいないと思います。

青いラインの重心線
赤いラインの身体軸が一致する程、
骨格主導の立位状態となり、
不要な筋緊張が減少します。

青赤2つのラインの不一致は
重心の不安定さを意味し、
不安定さを補うために、
股関節の前方位を中心に全身拘束による
立位維持を通常モードとしていきます。

年々筋肉の硬さが強くなり、
骨格的老化の進行が促進されるため、
冒頭の状態、ご相談内容となるのも
理解出来ます。

前重心、股関節位置の不適切による脚筋肉の偏りは
年々大きくなります。

裏なし老化 女 60代女性、Sさん
年々太ももの後ろ側は痩せ細っていくので
お尻の筋肉は下がり、典型的老化骨格である
骨盤後傾に向かいます。

今回記事のNさん、上記写真のSさん、
前回記事のUさん、皆さん同じ理由で
骨格的老化が進行しています。
裏なし老化 男 

それは前重心です。

静止立位だと骨盤後傾と踵重心の後ろ重心に見える
方もいます。(説明すると長くなるので、ここでは省きます)
しかし、動作時は前重心の場合と同様な
状態になるため、どちらにせよ、脚の筋肉のアンバランス
(前横の過緊張、後ろ内の緊張低下)が起きます。

色々言われても、言葉では分かりにくいと思いますので、
その脚の筋肉状態が骨格的にはどのようなことに
なるのかを見てみましょう。
右から左へ見て下さい。

裏なし老化 骨格  重心と股関節位置  本来の立位
老化骨格               本来の骨格立位


筋肉の硬さ、不良姿勢、老化・・
重心、重心線、身体軸・・
何となくでも理解に繋がるといいのですが。

こんな小さい時から、構造的に不利な
立位姿勢が始まっています。
子供前重心 女

構造的に正しい姿勢の理解、
正しい姿勢教育が必要です。

側湾症だけど、姿勢がいいねと言われる 〜成長期の調整・姿勢指導〜

運動能力・健康度
12 /03 2017
側湾症だけど、姿勢がいいねと言われる
〜成長期の調整・姿勢指導〜


Kさんは中学1年の時、側湾症のご相談で調整を始めました。
構造的に無理のない本来の正しい姿勢を再現したくても、
歪みによる動きの制限が大きく、
・調整で動きの幅を改善させながら、
・同時に正しい姿勢の理解を促してきました。

当初、クラッシックバレエをしていた事で、
不自然な立ち方や、
姿勢の誤認識などが多々あり、
それらの修正も必要な状態にありました。

当時のKさんの
横からの立ち方     脚関節ロック    脚関節の方向
関節ロック女

間違った姿勢認識の結果起こる、
・過剰な背中の反り、
・過剰な骨盤前傾
・大腿前面部の異常な発達など、
典型的な特徴が見られました。

バレエ立ち

誤解のないように書きますが、
バレエがいけないという事ではなく、
バレエの立ち方はあくまで
「パフォーマンス中だけの一時的なもの」
と理解する必要があります。
*詳しく知りたい方は
理論編 第二章第二節 P76
をご覧下さい。

姿勢に関する正しい情報がないため、
親御さんは、レッスン中の「背筋ピン!」
を良い姿勢と思い込んでいることが多く、
先に挙げた、間違った姿勢認識による
典型的な肉体的特徴

成長期に作っていることがあります。

バレエに限らず、間違った姿勢認識で
身体を崩しているケースは、後を絶ちません。

間違った状態で成長期を過ごすと、
その姿勢・動きで肉体が作られていきます。

これは、非常に残念なことですし、
その誤認識は、世代を超えて受け継がれて
いくこと、次世代のヒトの姿に対し、
強い危惧を感じています。

また、どのお子さんでもそうですが、
歪みだけでなく、親から受け継いだ
「姿勢や動きの様々な癖」なども、あります。

指示された内容を一度で出来る子もいれば、
何度も何度も繰り返していかないと出来ない子もいます。

Kさんも、一進一退、うまくいかない時期もありましたが、
そんな中でも、遠方から調整を続け、
成長期を過ごしてきた甲斐がありました。
手前味噌ですが、本当にいい状態に成長してきたなぁ
と思っていた所での、冒頭のご報告でした。

側湾症そのものは残存していますが、
背面部の筋肉の不均等が固まり、
歪みの定着を少なくしてこれたことで、
側湾症そのものの進行、肋骨変形の進行は
起きずに済んでいます。

並行して行ってきた姿勢指導により、
側湾症による動きの不均等が極力起きない様に、
フォローしてこれたことも良かったと思います。

今後は座りや、
おじぎの精度を上げることで、
深層筋の働きを促し、社会人になった後も
元気を保てる身体作りが目標です。

肩甲骨の間の違和感〜姿勢の誤認識という原因

運動能力・健康度
12 /02 2017
肩甲骨の間の違和感〜姿勢の誤認識という原因

「随分前から肩甲骨の間に何か
違和感があって、いつも気になってたんだけど、
最近痺れも出てきてさ。
病院行ったし、検査も受けたけど、
異常ないっていうんだよね。
でも、ジワジワーっときてさ、何か気味悪いから」

Uさん 立位
裏なし老化 男
赤いラインは身体軸です。
身体軸とは、身体の形状に合わせた軸のことを言います。
理論編 P55をご参照下さい。

これくらいの立ち姿だと、
「わりと姿勢がいいのでは」と思われる方も
結構多いのではないでしょうか。

Uさんの骨格状態を見てみましょう。
裏なし老化 骨格

次に骨格本来の重心で立ててる状態を。
本来の立位

並べてみます。
裏なし老化 男  裏なし老化 骨格  本来の立位

右、本来の骨格状態と比べると、
「どうやら問題がありそうだ」
と感じて頂けるでしょうか。

右、本来の骨格状態と比べると、
Uさんの立位姿勢は、
・股関節の前方位と
・上半身の反り返り
が大きな違いである事が分かります。

前側、後ろ側から見ると、
肩を引いて胸を張っている状態に
なっているのですが、
本来は後湾することになっている背骨が
反り返っている所へ、
肩甲骨を中央に寄せる状態
になっています。

ご相談内容の
肩甲骨の間の違和感は
あって当然
の状態です。

実際、Uさんのような身体の置き方を
している方は非常に多く、
慢性的な僧帽筋の短縮緊張を蓄積していきます。
これは、老化姿勢への典型的なルートです。
(P134 第一節 不良姿勢により肩・背中が固まり、
腕を自由に動かせなくなっている (1)僧帽筋拘束)
(P114 第三節 「フラット腰椎」が
悪化し続けた先にある「高齢者姿勢」)

構造的に間違った姿勢を続けてきた結果
なのですが、ご本人からすれば
これが普通の状態で、筋肉もそのように
使われ、定着しているため、
頭の理解と肉体の理解が一致せず、
説明を受けても中々、納得出来ない事も多くあります。

身体を本来の状態に置き直しても
・違和感が強すぎたり、
高齢になる程、
・そもそも本来の状態に置き直す事も、困難
なことがほとんどです。
若い方でも、
・身体を固める結果となってる筋トレ
の継続をしている方も同様の傾向にあります。

まだ筋肉が固まっていない子供のうちに
構造的に正しい姿勢、
構造的に正しい動きの理解を進めることが
最も効果的です。

こんな小さい時から、構造的に不利な
立位姿勢が始まっています。
子供前重心 女

構造的に正しい姿勢の理解、
正しい姿勢教育が必要です。

発達と歪み研究所

http://www.88stg.rgr.jp