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合気道開祖 植芝盛平 肩甲胸郭関節体 船漕ぎ体操2

合気道 開祖 植芝盛平
04 /17 2019
最初に、肩甲胸郭関節体と肩関節体の違いを再確認します。

肩関節体で肩を上げる

katakansetumae0.jpg    katakansetumae1.jpg
腕と胴体がくっついているので、肩を上げると、胴体も一緒に引き上げられます。


肩甲胸郭関節体で肩を上げる
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腕と胴体が分離しているので、腕を上げても胴体は影響を受けません。

肩関節体で腕を動かす

katakansetu0.jpg  ②katakansetu1.jpg  ③−1katakansetu2.jpg  ③−2katakansetu22.jpg  ④katakansetu3.jpg 

肩甲胸郭関節が動きにくい肩関節体では、腕を上げたり①、前に出すと④、肩甲胸郭関節が動かない代償として、腰が前に出るような運動になってしまいます。
また腕を後ろに振ると③−1のように腹を丸めたり、③−2のように腰が前に出るような代償運動が生じます。

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首から背中がギューと縮まったり、肩が前に巻き、前方に飛び出るようになります。


肩甲胸郭関節体で腕を動かす

kenkou0.jpg  ②kenkou1_20190415131558048.jpg     ③kenkou2_20190415131559729.jpg        ④kenkou3_20190415131601cc1.jpg

肩甲胸郭関節が動くと、腕を上②、後ろ③、前④に動かしても、胴体が代償として動くことは、ほとんどありません。

船漕ぎ体操とは、ボートに乗って、オールを使って漕ぐような運動です。

hune1.jpg    hune2.jpg

このオールを漕ぐ運動が肩甲胸郭関節体では以下のような運動になります。

hune11.jpg      hune21.jpg
ue2.jpg        ue3.jpg

kenkou2.jpg            kenkou3.jpg

腕を前に出すと、肩甲胸郭関節体ごと前に出ます。腕を引くと、肩甲胸郭関節体ごと後ろに引かれます。

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植芝先生は、まさしくこの運動を行っています。

他の指導者の場合

200012.jpg姿勢の崩れ

200022.jpg肩の前巻き

200031.jpg肩上がり

200032.jpg肩の前巻きと姿勢の崩れ

書籍では船漕ぎ体操の初級を紹介しましたが、これから「船漕ぎ体操 中級」についても解説していきます。
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合気道開祖 植芝盛平 肩甲胸郭関節体 船漕ぎ体操1

合気道 開祖 植芝盛平
04 /15 2019
 合気道の開祖として知られる植芝盛平は、身長156cmながら大相撲力士を投げ飛ばすなど幾つもの武勇伝が有る。また老境に至っても多くの“神技”を示し「不世出の達人」と謳われた。
 合気道は日本国内だけでなく世界的に大きく広まり、柔道・空手道などに次ぐ国際的武道に育った。植芝盛平の功績は社会的に高く評価され、紫綬褒章、勲三等瑞宝章などを受賞した。

 ここでは植芝盛平先生の「肩甲胸郭関節体(けんこうきょうかくかんせつたい)」を「船漕ぎ運動」または「鳥船の行」から見ていきます。

肩甲胸郭関節体と肩関節体の圧倒的な違い

植芝先生は「肩甲胸郭関節体」が出来ているので、普通に腕を使うだけで、神業のようになってしまいます。
(神業になる理由は、ボクシングの井上尚弥選手、ワシル・ロマチェンコ選手を参照願います)

船漕ぎ体操は合気道の準備体操として行われていますが、構造的に正しい身体の使い方から見ていくと、植芝先生の意図する「船漕ぎ体操」が受け継がれていないように見えます。

現在の、合気道指導者による船漕ぎ体操(肩関節体による運動)

200011.jpg  ②200012.jpg

200021.jpg  ④200022.jpg

200031.jpg  ⑥200032.jpg

合気道開祖 植芝盛平の船漕ぎ体操(肩甲胸郭関節体による運動)

200041.jpg  200042.jpg

構造的に正しい身体の使い方から見ると、植芝先生と他の指導者の先生方とは、全く違う船漕ぎ体操の運動を行っています。

次回は、構造的に正しい船漕ぎ体操を解説しながら、肩甲胸郭関節体についても述べていきます。

中級 中心体操 腕編2:マイヤ・プリセツカヤの腕をつくる

  ②中級 中心体操 腕編
03 /16 2019
中級 中心体操 腕編2 では、上腕と前腕の分離についての内容を紹介します。

前腕分離(ぜんわんぶんり)

 前腕には橈骨(とうこつ)、尺骨(しゃっこつ)という2本の骨があります。まず、この2本を分離し、さらに、骨と筋肉組織を分離していきます。

udenohone.jpg


(1)橈骨・尺骨押し割り

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 手のひらを上にして、左腕を斜め前方に出します。右手の親指で、左腕の橈骨・尺骨の間を押し広げるように押します。

(2)尺骨・橈骨・筋肉組織抑え分離揺動

200-zenbunri1.jpg   200-zenbunri2.jpg

①左腕の肘を曲げ、手のひらを自分のほうに向けます
②右手で左の前腕を握ります
③左腕を落としながら、左の手のひらが下向きになるように、手首を回します

 左腕を落とすとき、右手で握られているので、橈骨と尺骨が交差状態になるのを感じます。また、橈骨・尺骨と筋肉組織が分離されるのを感じます。

(3)尺骨・橈骨・筋肉組織 分離揺動

200-zenyura.jpg

両腕を垂らし、揺らしながら、橈骨・尺骨・筋肉組織が分離しているのを感じます。

上腕分離(じょうわんぶんり)

(1)上腕骨・筋肉組織抑え分離揺動

200-jwbunri1.jpg   200-jwbunri2.jpg

①左腕を垂らし、手のひらを自分の方に向けます
②右手で左の上腕をの筋肉組織が動かないように軽くつかみます
③左の手のひらが、前を向くように返します。この時、左上腕の筋肉組織が動かないように、右手で左上腕を、少し強めにつかみます
①に戻り、繰り返します

 手にひらを返す時に、上腕骨と筋肉組織が分離されるのを感じます。

(2)上腕骨・筋肉組織 分離揺動

200-jwyura.jpg

両腕を垂らし、揺らしながら、上腕骨と筋肉組織が分離しているのを感じます。

以上が前腕2の内容です。

中級 中心体操 腕編1:マイヤ・プリセツカヤの腕をつくる

  ②中級 中心体操 腕編
03 /04 2019
「中級 中心体操 腕編1」の中で、最も重要な

・骨同士の分離
・骨と筋肉組織の分離


について紹介します。今回は「手のひら分離」を紹介します。


手のひら分離

ここでは、手のひらの皮膚(筋肉組織)の中にある、中手骨(ちゅうしゅこつ)と手根骨(しゅこんこつ)の意識化を促し、その骨が、分離してバラバラに動くようにするトレーニングです。

(1)中手骨・手根骨(ちゅうしゅこつ・しゅこんこつ)押し割り

tyusyukotu.jpg        syukon.jpg  
中手骨(ちゅうしゅこつ)    手根骨 (しゅこんこつ) 

いずれも、皮膚(筋肉組織)の中に埋まっているので、普段は意識しない骨です。

tenohiraoshi.jpg
中手骨同士の間、手根骨同士の間が、分離するように反対の手の親指と人差指で押します。

①小指と薬指の間を押す
②薬指と中指の間を押す
③中指と人差し指の間を押す
④小指の付け根の手根骨を押す
⑤薬指の付け根の手根骨を押す
⑥中指の付け根の手根骨を押す
⑦人差し指の付け根の手根骨を押す
⑧親指の付け根の手根骨を押す

(2)指抑え分離揺動

200-5huru2.jpg   200-5huru1.jpg

①左手の小指の中手骨を、右手の親指と人差指でつまみ、上下に振るように揺らします。小指の中手骨と薬指の中手骨が分離する動きを感じます。

②左手の薬指の中手骨を、右手の親指と人差指でつまみ、上下に振るように揺らします。薬指の中手骨と中指の中手骨が分離する動きを感じます。

③左手の中指の中手骨を、右手の親指と人差指でつまみ、上下に振るように揺らします。中指の中手骨と人差し指の中手骨が分離する動きを感じます。

200-1huru1.jpg   200-1huru2.jpg

⑤左手を返し、左手の親指の中手骨を、右手の親指と人差指でつまみ、上下に振るように揺らします。親指の中手骨と人差し指の中手骨が分離する動きを感じます。

⑥同様に、小指、薬指、中指、人差し指、親指の付け根にある手根骨を行います。

(3)指反らし

200-sorashi1.jpg   200-sorashi2.jpg

左肘を伸ばした状態で、右手で、左手の指を1本づつ、痛くない程度に反らして弾きます。

①中指
②薬指
③人差し指
④小指
⑤親指

(4)分離揺動

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イラストのように、腕をゆらゆらと、ゆするようにゆらします。ゆらしながら中手骨・手根骨を感じていきます。

①小指の中手骨・手根骨を感じる
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②薬指の中手骨・手根骨を感じる
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③中指の中手骨・手根骨を感じる
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④人差し指の中手骨・手根骨を感じる
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⑤親指の中手骨・手根骨を感じる
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(5)振りほどき

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両手を振りほどくように上下に優しく振りながら、中手骨・手根骨を意識します。

①親指の中手骨を意識します
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②人差し指の中手骨を意識します
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③中指の中手骨を意識します
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④薬指の中手骨を意識します
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⑤小指の中手骨を意識します
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⑥親指の手根骨を意識します
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⑦人差し指の手根骨を意識します
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⑧中指の手根骨を意識します
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⑨薬指の手根骨を意識します
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⑩小指の手根骨を意識します
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ここまで来ると、今まで感じていた指の長さが、2倍になったように感じると思います。中手骨・手根骨まで意識化されてくると、手の使い方まで変わってきます。

以上が、中級 中心体操 腕編1の内容です。次回は、腕編2を紹介します。

 

20世紀最高のバレリーナ マイヤ・プリセツカヤ

バレエ マイヤ・プリセツカヤ
02 /16 2019
20世紀最高のバレリーナと称されたロシアのバレリーナ、マイヤ・プリセツカヤが2015年5月2日に亡くなりました。ロシアバレエ界の最高峰、モスクワのボリショイ劇場で長年プリマを務めた彼女は、その確かな技術と卓越した演技力でその後のバレエの流れを変えたとも言われている伝説的なバレリーナです。

「代表作の一つ『瀕死の白鳥』を見返していたのですが…圧倒的な美しさに改めて心を奪われました。背中向きに腕をしならせながらパ・ド・ブレで出てくるその姿を一目観ただけで、胸が震えます。死にゆくことを自覚しながらも、なお生きようともがくその姿は、時代の波に翻弄されながらも強く生きた彼女だからこそ表現出来る領域。力強さと儚さ、美しさ、悲しさ、そして情熱のすべてが詰まった名演です。」  (VOGUE 2015.5.13より引用)

マイヤ・プリセツカヤの「瀕死の白鳥」では、繊細な「腕」の動きが印象的です。腕には、手首、肘、肩と3つしか関節が無いはずなのに、マイヤ・プリセツカヤには、2倍、3倍もの関節があるかのようで、なめらかに、腕が波のように動いています。
maiya ude nami

構造的に分析すると、脇の下を、ボールが支え、そのボールが肘、手首、指先の方へ、流れるように動いているのかわかります。

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肩を上に上げるような、大きな動きでも、脇の下をボールが支え、指先のほうへ流れていきます。
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実は、腕だけではなく「脚」も腕と同じように、波打っています。まるで、股関節を持って、ムチを小刻みに、波打たせたかのように動いています。

maiya hidari maiya migi

「脚」の動きは、とても小さいので、イラストで表すことができません。実際にユーチューブ等で、映像を確認して下さい。腕も脚も、若いときより、歳を重ねるほど、微細で、流れるような動きに変化しています。


マイヤ・プリセツカヤの姿勢も、当然のように脊柱の「生理的湾曲」が維持されています。
下記は、ジャンプした時のイラストです。

maiya wankyoku    giemu wankyoku200


次回は、マイヤ・プリセツカヤの「波打つ腕」を作るための「中級 中心体操 腕編」を紹介します。

発達と歪み研究所

発達と歪み研究所では
・骨格細分化調整
・構造的に正しい姿勢
・構造的に正しい身体の使い方(身体操作)
を研究しています。

「骨格細分化調整」と「構造的に正しい姿勢・身体の使い方指導」という、2つのアプローチを用い、中心軸整体にて、赤ちゃん整体、子供整体、構造的に正しい姿勢調整を行っています。

身体操作については、書籍にて「中心体操 初級」や、様々なオリジナルのトレーニングを紹介しました。このブログでは「中心体操 中級・上級」を含め最新のトレーニングを紹介します。